ヤマハ RTXルータの管理者パスワードを設定or変更する方法について|RTX810のadministrator passwordをsave or changeする

この記事は約5分で読めます。

はじめに

ヤマハのRTXルータを購入した直後(工場出荷時状態)や、RTXを初期状態に戻した後(初期設定状態)は、管理者パスワードが未設定状態(ブランク)になります。

今回はヤマハのRTX810を使って、管理者パスワードを設定 or 変更する方法について、見ていきたいと思います。

※他のRTXシリーズのルータも基本的に同様です。

構文

管理者権限のパスワードを設定するコマンドは、以下になります。

# administrator password

因みに、一般ユーザの状態でadministrator passwordコマンドを実行すると、以下のようにエラーになります。

// 一般ユーザ権限で実行すると、エラーになる。
> administrator password
エラー: このコマンドは管理レベルでのみ使用できます
>

管理者権限になってから実行してね、っということですね。

RTXルータのログインしたら一旦、administratorコマンドで管理者権限に昇格してからadministrator passwordコマンドを実行し、管理者パスワードを設定 or 変更しましょう。

// 一旦、管理者権限に昇格します。
> administrator
Password:
#

// 管理者パスワードを設定 or 変更します。
# administrator password
Old_Password: ※工場出荷時状態(初期設定)の場合は、空エンター。
New_Password: ※新しいパスワードを入力。
New_Password: ※新しいパスワードを入力。
#

試しに、管理者パスワードを設定後、ブランク(空パスワード)に変更しようとするとどうなるでしょうか。

// 設定済みの管理者パスワードを、空パスワードに変更しようとすると。。。
# administrator password
Old_Password: ※以前のパスワードを入力します。
New_Password: ※空パスワード
New_Password: ※空パスワード
Password is not set. Please set the password in order to enhance the security.
#

空パスワードは設定しちゃダメよ、って弾かれてしまいます。

が、設定できてしまいます(笑)。

// 一度、exitで抜けてから再度、administratorに昇格。
# exit
新しい設定を保存しますか? (Y/N)Y
セーブ中... CONFIG0 終了
>
> administrator
Password:
The administrator password is factory default setting. Please change the password by the 'administrator password' command.
#

空パスワードは流石によくないので、管理者パスワードを再設定しておきましょう。

設定例

administrator passwordコマンドの設定例は、以下になります。

# administrator password
Old_Password: ※初期設定ではパスワードが未設定なので、空エンター。
New_Password: ※新しいパスワードを入力。
New_Password: ※新しいパスワードを入力。
#
# exit
新しい設定を保存しますか? (Y/N)Y
セーブ中... CONFIG0 終了
>

上記のようにadministrator passwordコマンドで新しいパスワードを設定した後、exitで抜けようとすると「新しい設定を保存しますか? (Y/N)」と聞かれるので、Yを入力し設定を保存します。

exitで抜けなくても、saveコマンドで設定を保存する方法でもOKです。

configの確認

administrator passwordコマンドで設定した内容が、configにも反映されていることを
確認しましょう。

// configを確認します。
# show config | grep administrator
Searching ...
administrator password *
#

管理者パスワードが正しく登録されていますね。

因みにパスワードは*で伏せられています。

動作確認

新しい管理者パスワードを設定したら、動作を確認しましょう。

試しに間違った管理者パスワードを入力してみます。

// わざと違うパスワードを入力してみる。
> administrator
Password:
エラー: パスワードが間違っています
>

次は、正しい管理者パスワードを入力してみます。

// 正しい管理者パスワードを入力する
> administrator
Password:
#

無事、administrator権限に昇格しました!

問題ないですね。

設定を保存

繰り返しになりますが、administrator passwordコマンドで新しいパスワードを設定した後、exitで抜けようとすると「新しい設定を保存しますか? (Y/N)」と聞かれるので、Yを入力し設定を保存します。

// ※再掲
# administrator password
Old_Password: ※初期設定ではパスワードが未設定なので、空エンター。
New_Password: ※新しいパスワードを入力します。
New_Password: ※新しいパスワードを入力します。
#
# exit
新しい設定を保存しますか? (Y/N)Y
セーブ中... CONFIG0 終了
>

exitで抜けなくても、saveコマンドで設定を保存する方法でもOKです。

まとめ

冒頭でも少しご説明しましたが、工場出荷時状態に戻すなどした場合、管理者パスワードはブランクになります。

RTXルータを一から設定することになりますので、基本的なことではありますが、早めの段階で設定しておくのが良いかと思います。

以上で管理者パスワードの設定が完了しました。

次はRTXルータにログインする際のパスワード(一般ユーザのパスワード)の設定を行いたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました